千住博の買取・査定|ウォーターフォール作品と本画・版画・工芸の市場価値

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千住博のプロフィール・略歴

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E4%BD%8F%E5%8D%9A

千住博(せんじゅ ひろし、1958年生まれ)は、東京都出身の日本画家です。1982年に東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻を卒業し、1984年に同大学院修士課程を修了しました。ニューヨークを拠点に国際的な活動を続ける、現代日本画を代表する作家の一人です。

1995年には、第46回ヴェネツィア・ビエンナーレ絵画部門で、東洋人として初めて名誉賞を受賞しました。この受賞により、千住博は日本画の枠組みを現代的・国際的に広げた作家として、世界的にも高く評価されるようになりました。

現在は軽井沢千住博美術館を中心に作品が広く紹介されており、日本を代表する現代日本画家の一人として位置づけられています。

作風と代表的な作品テーマ

日本画の岩絵具や和紙といった伝統的な素材を用いながら、抽象表現主義やミニマルアートにも通じる現代的な空間表現を取り入れている点も、千住博作品の大きな特徴です。滝、崖、森、海、夜の風景など、自然を題材にしながらも、単なる風景描写ではなく、祈りや静寂、無限性を感じさせる作品へと昇華しています。

代表作《ウォーターフォール》シリーズをはじめ、《フォーリングカラー》《フラットウォーター》など、水や自然現象をテーマにした作品で知られています。また、大徳寺聚光院襖絵、フィラデルフィア松風荘襖絵、羽田空港国際線ターミナルなど、公共空間や宗教建築に関わる大型プロジェクトも数多く手がけています。

羽田空港に設置された作品。

千住博のオークション市場の実態

千住博の作品は、国内オークションで幅広く取引されています。市場で見る際は、大きく分けて「本画」「版画」「工芸」の三分類で整理すると分かりやすくなります。

本画は、紙本・彩色による一点ものの作品です。千住博を代表する《ウォーターフォール》や滝、水、湖畔、夜明けなどをテーマにした本画では、数百万円から1,000万円を超える落札例があります。特に、共シールや落款・印、パネル裏のサインや年記などが確認できる作品は、市場でも重要な評価対象になります。

版画は、リトグラフ、シルクスクリーン、ミックストメディア版画、エッチング、アクアチントなどが見られます。本画に比べると価格帯は落ち着きますが、ウォーターフォール系やフォーリングカラー系など人気の高い作品では、数十万円から100万円を超える例もあります。

版画作品
Hiroshi Senju Waterfall, Spring (HS Edition, 2002 Mixed Media Print In Colours Prints & Graphic Art
引用元:https://www.mutualart.com/Artwork/Waterfall–Spring–HS-Edition/86BC1027FB6C8778B607A1E644AD0CCA

工芸には、ロイヤルコペンハーゲン製の陶板画、ステンレススチール作品などがあります。これらは本画・版画とは別の市場で評価され、モチーフ、エディション番号、窯印、付属品の有無などによって価格が変わります。

ロイヤルペンハーゲン作品。

Hiroshi Senju Waterfall 1994, 2003 print on porcelain
引用元: https://www.mutualart.com/Artwork/Waterfall-1994/624EF821830E9364

千住博ほど知名度の高い作家でも、すべての作品が高額で落札されるわけではありません。人気のウォーターフォール系であっても、本画か版画か工芸か、サイズや状態、価格設定によって市場で選別が働くことがあります。

千住博作品の査定で見られるポイント

千住博作品の査定では、まず作品の種類を確認します。同じウォーターフォールを題材にした作品でも、本画、版画、陶板画などでは価格帯が大きく異なるため、技法や付属情報を丁寧に見る必要があります。

本画では、共シール、落款・印、パネル裏のサイン、タイトル、年記などが重要な確認材料になります。版画では、サイン、エディション番号、コンポジションNo.、シートの状態を確認します。工芸作品では、窯印、刻サイン、オリジナルケース、箱、セット内容の有無などが査定に関わります。

査定時には、次のような点を確認します。

  • 本画、版画、工芸のどれにあたるか
  • ウォーターフォール、滝、水の森、フォーリングカラーなどの主題
  • 共シール、落款、印、サインの有無
  • エディション番号、コンポジションNo.の有無
  • パネル裏のサイン、タイトル、年記
  • ロイヤルコペンハーゲンの窯印、刻サイン、オリジナルケースの有無
  • 飾皿、カップ&ソーサー、陶板画などの欠品や付属品の有無
  • シミ、ヤケ、波打ち、ヒビ、キズ、テープ跡などの保存状態

状態も重要な確認ポイントです。版画ではシートのヤケやシミ、波打ち、テープ跡、退色など、本画では画面のシミやヒビ、キズなどを確認します。工芸作品では、割れ、欠け、ヨゴレ、コスレ、箱やケースの有無、セット内容が揃っているかどうかも大切です。

千住博作品の買取・査定に関するよくある質問

Q. 千住博の作品はどのくらいの価格で取引されていますか?

A. 本画では数百万円から1,000万円を超える落札例があります。一方で、版画や工芸作品は数万円から数十万円台が中心で、ウォーターフォール系など人気作では100万円を超える例もあります。

Q. 高く評価されやすい千住博作品はどのようなものですか?

A. ウォーターフォール、滝、水の森、フォーリングカラーなど、水をテーマにした作品は評価されやすい傾向があります。紙本・彩色の本画で、共シールやサイン、印、年記などが確認できる作品は特に重要です。

Q. 版画や工芸作品も査定できますか?

A. はい、査定できます。リトグラフ、シルクスクリーン、ミックストメディア版画のほか、ロイヤルコペンハーゲン製の陶板画、セラミックの飾皿、カップ&ソーサー、ガラス作品、金属作品なども市場で取引されています。ただし、本画とは価格帯や確認ポイントが異なります。

Q. ウォーターフォール作品なら必ず高くなりますか?

A. ウォーターフォールは千住博を代表する人気モチーフですが、必ず高額になるとは限りません。本画、版画、工芸のどれにあたるか、サイズ、状態、価格設定、共シールや資料の有無によって評価が変わります。

Q. シミやヤケがある版画でも相談できますか?

A. はい、ご相談いただけます。版画ではシートのヤケ、シミ、波打ち、テープ跡などが見られることがあります。状態に不安がある場合も、まずは現状のまま確認することが大切です。

Q. 写真だけでも相談できますか?

A. はい、写真のみでもご相談いただけます。作品全体、サイン・印、裏面、共シール、エディション番号、コンポジションNo.、箱やケース、状態が気になる部分を撮影していただくと確認しやすくなります。

写真のみのご相談も可能ですので、作品全体、サイン・印、裏面、共シール、エディション番号、コンポジションNo.、箱やケース、状態が気になる部分などを撮影してお送りください。売却を前提にしていない場合でも、「今どのくらいの価値があるのか」「どのように扱えばよいか」といった段階から丁寧に確認いたします。

執筆・監修

井浦歳和 — 株式会社ロイドワークスギャラリー代表
WRITTEN & SUPERVISED BY
井浦 歳和 (いうら としかず)
株式会社ロイドワークスギャラリー 代表 / 美術商・画商
  • ▸ 2009年、東京都文京区湯島にてロイドワークスギャラリー創業
  • ▸ 美術品・絵画の買取/展示/査定/鑑定業務に30年以上従事
  • ▸ BSフジ「ブレイク前夜」プロデュース
  • ▸ 戦後洋画から近代日本画まで買取/査定実績多数
  • ▸ 油彩/パステル/リトグラフ/デッサン/陶板画まで幅広く対応

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