草間彌生 作品の買取・査定ポイント|かぼちゃ・無限の網など人気シリーズの市場動向

日本を代表する現代アーティスト、草間彌生(くさま・やよい)。
世界中の美術館で展覧会が開催され、ルイ・ヴィトンとのコラボレーションでも話題を呼びました。
中でも「かぼちゃ」や「無限の網」シリーズは、国内外のコレクターから長年にわたり高い人気を誇ります。

本記事では、草間彌生作品の最新市場動向と、買取・査定の際に押さえておきたいポイントを解説します。
「作品を売るつもりはないけど、価値を知っておきたい」という方も、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1. 草間彌生とは|“無限の網”を描くアーティスト

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草間彌生(1929年生まれ、長野県松本市出身)は、戦後日本を代表する前衛芸術家です。
1957年に単身渡米し、アメリカ・ニューヨークでアートシーンの中心に立ちました。
幼少期から幻視・幻聴を経験し、それを克服するために描いた「水玉」や「網」は、やがて彼女の代名詞となります。

彼女の作品に共通するのは、「自己消滅」や「無限」をテーマにした世界観。
それが立体・版画・インスタレーションなど、さまざまな形で展開され、今では世界中の美術館・市場で高く評価されています。

2. 草間彌生作品の市場動向(2024〜2025年)

ここ数年、草間彌生作品の市場は全体として高値安定を続けています。
一方で、海外ではやや調整ムードも見られます。

Artsyのレポートによれば、世界のコンテンポラリーアート市場では2000年以降制作の作品のオークション売上が2024年に前年より約27%減少したとのこと。
(参照:Artsy “Yayoi Kusama and François-Xavier Lalanne Named Top-Selling Artists of 2024”

しかし国内では依然として堅調で、SBIアートオークション2024年のデータでは草間作品127点が出品され、落札率98.4%という高い水準を維持しています。
また、毎日オークションのデータでは、2018〜2019年に400〜500万円台だった《かぼちゃ(黄)》が、直近では700〜800万円台に上昇。
日本市場では依然として草間作品が“安定した資産価値を持つアート”として扱われています。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8D%89%E9%96%93%E5%BD%8C%E7%94%9F#/media/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Kirishima_art_museum_Flowers_of_Shangri-La.jpg

3. 人気シリーズと買取評価のポイント

草間作品の中でも特に人気が高く、査定評価にも影響するシリーズを紹介します。

■ かぼちゃシリーズ

草間彌生の象徴的モチーフ。
黒の水玉模様が並ぶ黄色いかぼちゃはもちろん、赤・黒・銀など色変わりの版画も人気です。
限定部数が明記された版画は、状態次第で高値が期待できます。

■ 無限の網(Infinity Nets)シリーズ

草間の原点ともいえる抽象的な連続模様のシリーズ。
版画でも多く制作されており、細やかな線の密度や色調によって印象が大きく変わります。
モノトーン作品や大判サイズは、コレクター間での需要が特に高い傾向です。

■ オブジェ・立体作品

樹脂やブロンズによる立体作品も国内外で評価が上昇中。
エディション管理のある小作品でも、海外取引を通じて再評価が進んでいます。

4. 査定で重視される3つのポイント

  1. サイン・エディション・版元情報が揃っているか
    草間作品はエディション番号(例:23/100)と直筆サインの有無が非常に重要です。
    共シールや証明書(COA)があれば、さらに評価が明確になります。
  2. 保存状態が良好か
    ヤケ・シミ・折れ・額縁の傷などが少ないものは、市場でも安定した評価が得られます。
    特にマージン部(余白部分)の保存状態は査定時に注視されます。
  3. 人気モチーフ・制作年代であるか
    1990年代以降の「かぼちゃ」「無限の網」シリーズ、2000年代の版画作品は、安定した需要があります。
    ただし、どんな作品でも適正な評価を行うのが専門査定の役割です。

5. まずは「価値を知る」ことから

「草間彌生の作品、うちにもあるけどどうだろう?」という方は、
まずはスマホ写真2枚(作品全体+サイン部分)を送るだけで大丈夫です。
全国どこからでも無料で査定を承ります。

急いで売る必要はありません。
「価値を知りたい」「作品を整理したい」という段階でも、お気軽にご相談ください。

執筆・監修

井浦 歳和のアバター 井浦 歳和 美術品取引の専門家 (美術商・アートディレクター)

30年以上にわたり、美術品の査定と取引に従事してきました。
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