アンドレ・ブラジリエの買取・査定|油彩・水彩・リトグラフの市場価値を解説

この記事では、アンドレ・ブラジリエ作品の市場傾向と査定ポイントを整理しています。油彩、水彩、リトグラフ、セラミック作品など、作品の種類による違いや、馬・森・海辺・女性像などの代表的なモチーフ、鑑定書や保存状態の確認ポイントをわかりやすく解説します。

目次

アンドレ・ブラジリエのプロフィール

アンドレ・ブラジリエ(André Brasilier、1929年〜)は、フランス・ソミュールに生まれた画家・版画家です。パリ国立高等美術学校で学び、1950年代から本格的に作品を発表しました。

1953年には、若手画家の重要な賞として知られるローマ賞を受賞しました。その後、フランス国内だけでなく、日本を含む海外でも作品が紹介され、現在もフランス具象絵画を代表する作家の一人として親しまれています。

ブラジリエは、馬、女性、音楽、森、水辺、海岸などを描いた作品でよく知られています。実際の風景や人物をそのまま細かく描くというより、記憶の中に残る情景のように、やさしい線と色で表現する作家です。

日本でも、百貨店や画廊を通じて油彩、水彩、リトグラフ作品が広く紹介されてきました。特に馬や海辺、森を描いた作品は、ブラジリエらしさが伝わりやすい人気のモチーフです。

作風と代表的な作品テーマ

ブラジリエ作品の魅力は、淡く澄んだ色彩と、余白を生かした詩的な雰囲気にあります。画面には静けさがあり、馬や人物、風景が夢の中の一場面のように描かれます。

代表的なテーマは、馬、女性、音楽、森、水辺、海辺、雪景色などです。なかでも馬を描いた作品は、ブラジリエを象徴するモチーフとしてよく知られています。

広い草原や海辺、森の中を進む馬の姿は、ブラジリエ作品の中でたびたび描かれています。馬の動きや風景の空気感を、細かな描写ではなく、すっきりした線と色面で表している点が特徴です。

また、妻シャンタルを思わせる女性像や、演奏会、オーケストラなど音楽をテーマにした作品もあります。青、ピンク、緑、白などのやわらかな色合いによって、落ち着いた美しさを感じさせます。

市場では、油彩原画、水彩、リトグラフ、セラミック作品などが流通しています。一般のお客さまがお持ちの作品ではリトグラフも多く見られますが、油彩や水彩とは査定の見方が異なります。

アンドレ・ブラジリエ作品のオークション市場の実態

アンドレ・ブラジリエ作品は、国内オークションでも継続して取引されています。油彩、水彩、リトグラフ、挿画本、セラミック作品などが見られ、作品の種類によって市場での見られ方が大きく変わります。

特に高く評価されやすいのは、キャンバスに描かれた油彩作品です。今回確認できるデータでは、馬、森、ルペーニュ、海辺、人物などを描いた油彩作品で、数百万円から1,000万円近くまで伸びた例があります。

Andre Brasilier Le Grand Ciel Rose, 17 July 1988 Oil on canvas
引用元:https://www.mutualart.com/Artwork/Le-Grand-Ciel-Rose/12EA7FC7E2737236DD3CA8672D6275D8

油彩作品では、サイズの大きさだけでなく、作品の内容、鑑定書、文献掲載、展覧会歴なども重要になります。裏面にサインやタイトル、年記が確認できる作品もあり、こうした情報は作品を確認するうえで大切な手がかりになります。

水彩作品も、ブラジリエの場合はしっかり評価されています。紙に描かれた作品であっても、Alexis BRASILIERの鑑定書や照会確認があり、作品内容が良いものでは数十万円から100万円を超える例も確認できます。

一方で、一般に流通が多いのはリトグラフ作品です。馬、森、海辺、ハーモニー、シャンタル、競馬など、ブラジリエらしい題材のリトグラフが多く見られます。単品では数万円台から10万円台の例が中心ですが、人気モチーフや大型作品、複数点セット、挿画本ではより高くなる例もあります。

Andre Brasilier Untitled Prints & Graphic Art
引用元:https://www.mutualart.com/Artwork/Untitled/E1B9F56F2CABA957CDFFE5BF6C16683C

ブラジリエのリトグラフには、PICHON番号やP.番号が記載されていることがあります。これは作品を確認するための番号で、作品名、制作年、エディション番号、サイズとあわせて確認します。

また、セラミックの皿や壷も取引されています。底部の刻印、エディション番号、証明書、箱の有無、カケやヒビなどの状態によって、評価の見方が変わります。

市場での見方は、おおまかに次のように分けられます。

  • 油彩作品:一点ものとして評価されます。サイズ、モチーフ、鑑定書、文献掲載、展覧会歴、状態を確認します。
  • 水彩作品:紙作品ですが、ブラジリエでは評価されやすい分野です。鑑定書や照会確認、作品内容、保存状態を確認します。
  • リトグラフ:流通の多い分野です。サイン、エディション番号、作品番号、ヤケや退色の有無を確認します。
  • 挿画本:リトグラフが揃っているか、奥付、サイン、エディション番号、ケースの有無を確認します。
  • セラミック作品:皿や壷などがあり、刻印、エディション番号、証明書、箱、カケやヒビの状態を確認します。

ブラジリエは、馬や森、海辺、音楽、女性像など、一般の方にも親しみやすいモチーフが多い作家です。ただし、作家名だけで一律に評価が決まるわけではありません。油彩か版画か、鑑定書があるか、状態が良いかによって、市場での反応は大きく変わります。

アンドレ・ブラジリエ作品の査定で確認したいポイント

アンドレ・ブラジリエ作品を査定する際は、まず作品の種類を確認します。油彩、水彩、リトグラフ、セラミックでは、それぞれ査定で見るポイントが異なります。

査定時に確認したい主なポイントは、次の通りです。

  • 作品の種類:油彩、水彩、リトグラフ、挿画本、セラミックなど
  • モチーフ:馬、森、海辺、競馬、女性像、シャンタル、音楽、花など
  • サイン:表面サイン、裏面サイン、年記、タイトルの有無
  • 鑑定・確認:Alexis BRASILIERの鑑定書、照会確認済み、作家証明書など
  • 文献・展覧会歴:カタログ・レゾネ掲載、展覧会図録掲載、出展歴など
  • 版画の情報:エディション番号、PICHON番号、P.番号、和紙刷り、余白の状態など
  • 来歴:画廊シール、ギャルリーためながシール、梅田画廊シール、購入時資料など
  • 保存状態:ヤケ、退色、シミ、波打ち、ヒビ、剥落、コスレ、テープ跡、額装の傷みなど

特に油彩や水彩では、鑑定書や照会確認の有無が大切です。ブラジリエ作品では、Alexis BRASILIERの鑑定書や照会確認済みの記載がある例が多く、作品確認の大きな手がかりになります。

油彩作品では、キャンバス裏にサイン、タイトル、年記が書かれていることがあります。額に入ったままでも、裏面や木枠の写真があると、作品情報を確認しやすくなります。

リトグラフでは、サイン、エディション番号、PICHON番号やP.番号、退色やヤケの状態を確認します。ブラジリエのリトグラフは色彩の美しさが魅力のため、色あせやヤケの有無は評価に影響することがあります。

セラミック作品では、底部の刻印やエディション番号、証明書、箱の有無を確認します。カケやヒビ、表面のヨゴレがある場合でも、作品内容や資料とあわせて総合的に見ていきます。

ブラジリエ作品は、馬や森、海辺などのモチーフがわかりやすく、飾りやすい作品も多い作家です。査定では、作家名だけで判断せず、作品の種類、モチーフ、鑑定書、サイン、来歴、保存状態を丁寧に確認することが大切です。

アンドレ・ブラジリエ作品の買取でよくあるご質問

Q. アンドレ・ブラジリエのリトグラフは買取できますか?

A. はい、査定できます。ブラジリエのリトグラフは国内でも流通があり、馬、森、海辺、音楽、女性像などの作品が見られます。サイン、エディション番号、PICHON番号やP.番号、ヤケや退色の状態を確認します。

Q. 油彩とリトグラフでは査定額が違いますか?

A. はい、大きく異なります。油彩は一点ものの原画として評価されるため、リトグラフとは市場での見られ方が変わります。まずは作品が油彩なのか、水彩なのか、リトグラフなのかを確認することが大切です。

Q. 馬の絵は評価されやすいですか?

A. 馬はブラジリエを代表するモチーフの一つです。海辺や森、草原を走る馬の作品は作家らしさが伝わりやすく、注目されやすい傾向があります。ただし、評価は技法、サイズ、鑑定書、状態、来歴などを含めて総合的に判断します。

Q. 鑑定書がない作品でも相談できますか?

A. はい、ご相談いただけます。ブラジリエ作品では、Alexis BRASILIERの鑑定書や照会確認済みの情報が重要になる場合がありますが、鑑定書がない段階でも、作品全体、サイン、裏面、額裏、購入時資料などから確認できることがあります。

Q. シミやヤケ、退色があっても査定できますか?

A. はい、査定できます。リトグラフではヤケ、退色、シミ、波打ちなどが見られることがあります。油彩や水彩ではヒビ、コスレ、剥落、紙の傷みなども確認します。状態は評価に影響しますが、作品内容や資料とあわせて丁寧に拝見します。

アンドレ・ブラジリエ作品の査定・ご相談について

アンドレ・ブラジリエ作品は、油彩、水彩、リトグラフ、挿画本、セラミック作品など、作品の種類によって査定の見方が変わります。特に油彩や水彩では、鑑定書、サイン、裏面の情報、文献掲載、展覧会歴などを丁寧に確認することが大切です。

ぜひご相談くださいませ。

執筆・監修

井浦歳和 — 株式会社ロイドワークスギャラリー代表
WRITTEN & SUPERVISED BY
井浦 歳和 (いうら としかず)
株式会社ロイドワークスギャラリー 代表 / 美術商・画商
  • ▸ 2009年、東京都文京区湯島にてロイドワークスギャラリー創業
  • ▸ 美術品・絵画の買取/展示/査定/鑑定業務に30年以上従事
  • ▸ BSフジ「ブレイク前夜」プロデュース
  • ▸ 戦後洋画から近代日本画まで買取/査定実績多数
  • ▸ 油彩/パステル/リトグラフ/デッサン/陶板画まで幅広く対応

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