ギー・デサップのプロフィール・略歴
ギー・デサップ(Guy Dessapt、1938年生まれ)は、フランス・ソーヌ=エ=ロワール県ル・クルーゾ出身の画家です。南フランスやパリの街並み、花、市場、港町などを明るく華やかに描く作家として知られています。
1950年代には、ヴェルサイユ宮殿「鏡の間」の修復にも関わった装飾美術系のアトリエで学びました。その後、南フランスやニューヨークを拠点に活動し、ヨーロッパの街角や人々の暮らしを題材に制作を広げていきます。
1960年代以降は、アルルやサントロペの風景、パリの街並み、港町の情景などを多く描きました。1980年にはモンテカルロ国際現代美術グランプリやカンヌ国際絵画大賞に入選するなど、国際的にも活動しています。
日本では、百貨店や画廊、企業カレンダーなどを通じて広く紹介されました。VISA JAPAN、日清紡、東亞合成などの企業カレンダーにも作品が採用され、親しみやすいヨーロッパ風景画として長年人気があります。
近年では、2020年に画集『ギィ・デサップ:パリを描く現代の印象派』が刊行されました。現在も、油彩やジークレー、シルクスクリーンなどが国内市場で取引されています。

著者:ギィ・デサップ
出版社:パブリック・ブレイン
発売日:2020年6月8日
作風と代表的な作品テーマ
ギー・デサップの作品は、南フランスやパリの街並みを描いた、明るく装飾的な風景表現に特徴があります。石畳の道、カフェ、花、市場、港町、エッフェル塔、ノートルダム、シャンゼリゼなど、ヨーロッパの暮らしや旅の記憶を感じさせるモチーフが多く描かれています。
技法面では、絵具を厚く重ねたマチエール表現に特徴があります。砂や樹皮、木片などを画面に取り込むことで、立体感や光の反射を生み出し、プリズムのような輝きのある画面をつくり出しています。
その華やかで親しみやすい画風から、「現代の印象派」と紹介されることもあります。風景の正確な描写だけでなく、光や空気、街のにぎわい、花の彩りを楽しめる点が、デサップ作品の魅力です。
日本市場では、油彩作品に加えて、ジークレーやシルクスクリーンなどの版画作品も流通しています。インテリアとして飾りやすいヨーロッパ風景画として、一般のご家庭にも残されていることの多い作家です。
ギー・デサップのオークション市場の実態
ギー・デサップの作品は、国内オークションでは油彩作品とジークレー作品を中心に取引されています。どちらもキャンバス作品として見えることがありますが、油彩の一点ものと、エディション付きのジークレーでは市場での見られ方が異なります。
油彩作品では、10万円台から30万円台の落札例が多く見られます。パリの街並み、エッフェル塔、ノートルダム、オペラ座、シャンゼリゼ、花屋など、明るく飾りやすいモチーフでは、40万円台から50万円台まで伸びる例もあります。
特に、パリの名所を描いた油彩作品は人気が出やすい傾向があります。たとえば、エッフェル塔、オペラ座、シテ島、アレクサンドル3世橋、バスティーユ広場など、ひと目でフランスらしさが伝わる作品は、市場でも注目されやすい題材です。

引用元:https://www.mutualart.com/Artwork/La-tour-Eiffel/65CC69BB72BC67BAB59B447F91AC4DD4
一方、ジークレー作品は油彩より価格帯が抑えめですが、一定の需要があります。エッフェル塔、シャンゼリゼ、凱旋門、バスティーユ広場、ノートルダムなどのパリ風景では、10万円台から20万円前後で落札される例も見られます。

引用元:https://www.mutualart.com/Artwork/Paris–Arc-de-Triomphe/31B7C247083E63B1F2E0C9A6616AEF13
デサップ作品は、百貨店や画廊、企業カレンダーなどを通じて日本でも親しまれてきた作家です。そのため、専門的なコレクターだけでなく、インテリアとして購入された作品が一般のご家庭に残されていることもあります。
ただし、人気のある作家だからといって、すべての作品が同じように売れるわけではありません。モチーフ、技法、サイズ、状態、価格設定によって評価が分かれます。特にエスティメートが高めに設定された大きな油彩作品では、不落札となる例もあり、市場では作品ごとの選別が働いています。
ギィ・デサップ作品の査定で見られるポイント
ギィ・デサップ作品の査定では、まず油彩か、ジークレーか、シルクスクリーンかを確認します。見た目が似ていても、一点ものの油彩と、エディション付きのジークレーでは価格帯が異なります。
油彩作品では、表面のサインに加えて、キャンバス裏のサイン、タイトル、年記が重要な確認材料になります。デサップ作品では、裏面にタイトルや年記が記されている例も多く、作品を確認するうえで大切な手がかりになります。
ジークレーや版画作品では、サインとエディション番号を確認します。ed.30やed.50などの記載がある作品も多く、図柄、サイズ、状態、額装の状態によって評価が変わります。
モチーフでは、パリ風景、エッフェル塔、シャンゼリゼ、ノートルダム、オペラ座、花屋、ベニス、サントロペなど、明るく華やかで飾りやすい作品が評価されやすい傾向があります。
査定時には、次のような点を確認します。
- 油彩、ジークレー、シルクスクリーンのどれにあたるか
- パリ風景、エッフェル塔、花屋、港町、リゾート地などのモチーフ
- 作品のサイズや号数
- 表面のサインの有無
- キャンバス裏のサイン、タイトル、年記の有無
- 額裏のサイン、献辞、ドローイング、シールの有無
- ジークレーや版画の場合はエディション番号
- シミ、ヨゴレ、剥落、コスレ、波打ち、額の傷みなどの状態
また、額裏に献辞やドローイングがある作品も見られます。こうした情報は、作品の来歴や確認材料として役立つ場合があります。
状態も査定では大切です。画面のシミ、ヨゴレ、剥落、コスレ、額の傷みなどは評価に影響することがあります。ただし、状態に不安がある作品でも、まずは現状のまま確認することが大切です。
ギィ・デサップ作品の査定は専門家への相談が大切です
ギィ・デサップの作品は、明るく親しみやすい風景画として人気がありますが、査定では技法の確認がとても重要です。特に、キャンバスに描かれているように見える作品でも、油彩とジークレーでは市場での評価が変わります。
また、デサップ作品は表面のサインだけでなく、キャンバス裏や額裏に情報が記されていることがあります。タイトル、年記、献辞、ドローイング、シールなどが確認できると、作品の内容を判断しやすくなります。
ご相談の際は、作品全体、サイン部分、キャンバス裏、額裏、タイトルや年記の記載、エディション番号、状態が気になる部分の写真があると確認しやすくなります。売却を前提にしていない場合でも、「油彩なのかジークレーなのか」「今どのように見られる作品なのか」という段階から確認できます。
ギィ・デサップ作品の買取・査定に関するよくある質問
Q. ギィ・デサップの作品はどのくらいの価格で取引されていますか?
A. 油彩作品では10万円台から30万円台の落札例が多く、パリ風景や花屋、エッフェル塔などの人気モチーフでは40万円台から50万円台まで伸びる例もあります。ジークレー作品は油彩より抑えめで、10万円台から20万円前後の例が中心です。
Q. 油彩とジークレーでは価値が違いますか?
A. はい、違いがあります。油彩は一点ものとして見られ、ジークレーはエディション付きの作品として評価されます。どちらも査定対象ですが、同じキャンバス作品に見えても市場価格には差が出ることがあります。
Q. 高く評価されやすいモチーフはありますか?
A. パリ風景、エッフェル塔、シャンゼリゼ、ノートルダム、オペラ座、花屋、ベニス、サントロペなど、明るく華やかで飾りやすい作品は評価されやすい傾向があります。
Q. ジークレー作品も査定できますか?
A. はい、査定できます。デサップのジークレー作品は国内でも流通しており、サイン、エディション番号、図柄、サイズ、状態、額装の状態などを確認します。
Q. キャンバス裏にサインやタイトルがあります。査定に関係しますか?
A. はい、重要な確認材料になります。デサップ作品では、キャンバス裏にサイン、タイトル、年記が記されている例が多くあります。額裏の献辞やドローイング、シールなども確認の手がかりになります。
Q. シミや剥落がある作品でも相談できますか?
A. はい、ご相談いただけます。シミ、ヨゴレ、剥落、コスレ、額の傷みなどは査定に影響することがありますが、作品の種類やモチーフによって評価される場合もあります。まずは現状のまま確認することが大切です。
Q. 写真だけでも相談できますか?
A. はい、写真のみでもご相談いただけます。作品全体、サイン部分、キャンバス裏、額裏、タイトルや年記、エディション番号、状態が気になる部分を撮影していただくと確認しやすくなります。
ギィ・デサップ作品の査定・ご相談について
ギィ・デサップの作品は、油彩、ジークレー、シルクスクリーンなど、作品の種類によって評価の見方が変わります。特に、油彩かジークレーか、サインやエディション番号があるか、キャンバス裏にタイトルや年記があるかを確認することが大切です。
写真のみのご相談も可能ですので、作品全体、サイン部分、キャンバス裏、額裏、エディション番号、状態が気になる部分などを撮影してお送りください。売却を前提にしていない場合でも、「どのような種類のデサップ作品なのか」「今どのように見られるのか」といった段階から丁寧に確認いたします。
執筆・監修
- ▸ 2009年、東京都文京区湯島にてロイドワークスギャラリー創業
- ▸ 美術品・絵画の買取/展示/査定/鑑定業務に30年以上従事
- ▸ BSフジ「ブレイク前夜」プロデュース
- ▸ 戦後洋画から近代日本画まで買取/査定実績多数
- ▸ 油彩/パステル/リトグラフ/デッサン/陶板画まで幅広く対応
