【松本竣介の作品ガイド】静謐な都市風景を描いた夭折の画家 ── 査定・買取のポイント

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松本竣介 ―― 略歴と画業

松本竣介(まつもと しゅんすけ、1912〜1948)は、東京に生まれ岩手県盛岡で育った戦前・戦中期を代表する洋画家です。13歳のとき脳脊髄膜炎により聴力を失いますが、太平洋画会研究所などで学び、独学で絵画の技を磨いていきました。

1935年に二科展に初入選し、新人画会の結成に参加するなど、戦時下にあっても創作と発言を続けたことで知られます。1948年、わずか36歳で病没しましたが、孤高の都市風景画家として今日まで根強い人気を保ち続けています。

作風と代表作 ―― 静謐な都市と人物像

松本竣介の絵画は、淡いセピアやブルーグレーを基調にした静謐な色調と、確かな構築力を兼ね備えていることが特徴です。橋・電車・工場の煙突といった都市のモチーフを、人気のない夕暮れのような時間のなかに描き、抒情と造形性を両立させました。

代表作として、《立てる像》(1942年)、《Y市の橋》連作、《街》、《画家の像》などが広く知られています。また、自身を含む人物像を題材にした作品では、内面を見つめるような穏やかな視線が印象に残ります。戦時下の困難な状況のなかで生み出された作品群は、現在でも美術館の常設展示で目にする機会が多い作家です。

松本竣介 作品の市場価値と査定のポイント

松本竣介は夭折の画家であり、油彩作品の絶対数が少ないため、市場での希少性は非常に高いといえます。油彩の本画は、サイズや時代、画題によって数百万円から数千万円台で取引される実績もあり、ジャンル全体の中でも上位クラスに位置します。デッサン・素描・水彩、そして死後にエディションが組まれた版画作品については、油彩よりも入手しやすく、コレクターにも親しまれています。

査定では、(1)真贋を裏付ける鑑定書・画集掲載歴の有無、(2)支持体(板・キャンバス・紙)と保存状態、(3)戦中・戦後の制作年代の推定、(4)来歴・展覧会出品歴 ―― を慎重に確認のうえ、慎重に評価いたします。

買取でよくあるご質問

Q. 油彩ではなくデッサンや素描なのですが、買取は可能ですか?
A. もちろん可能です。松本竣介のデッサンは画家の手の感触を直接感じられる作品として高く評価されています。

Q. シミやヤケがある作品は値段がつきますか?
A. 紙作品の経年劣化はある程度想定されています。状態が悪くても作品自体に魅力があればしっかりと評価いたしますので、まずはご相談ください。

Q. 鑑定書がない場合はどうすればよいですか?
A. 旧蔵者・展覧会出品歴・画集への掲載状況などから総合的に判断します。資料が残っていれば、あわせてご提示ください。

ロイドワークスギャラリーの松本竣介 買取

株式会社ロイドワークスギャラリー(東京都文京区湯島)では、松本竣介をはじめとする戦中・戦後の日本洋画を継続的に取り扱っています。代表の井浦歳和は、業歴30年以上の美術商として、夭折画家の希少作品ほど慎重かつ誠実な査定を心がけています。

油彩・素描・水彩・版画のいずれの形態にも対応し、出張査定・宅配査定・店頭査定をお選びいただけます。ご相続や整理の際の1点鑑定から、コレクション全体のご相談まで、まずはお気軽にお問い合わせください。

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執筆・監修

井浦歳和 — 株式会社ロイドワークスギャラリー代表
WRITTEN & SUPERVISED BY
井浦 歳和 (いうら としかず)
株式会社ロイドワークスギャラリー 代表 / 美術商・画商
  • ▸ 2009年、東京都文京区湯島にてロイドワークスギャラリー創業
  • ▸ 美術品・絵画の買取/展示/査定/鑑定業務に30年以上従事
  • ▸ BSフジ「ブレイク前夜」プロデュース
  • ▸ 香月泰男・東郷青児・荻須高徳・藤田嗣治など戦後洋画の買取/査定実績多数
  • ▸ 油彩/パステル/リトグラフ/デッサン/陶板画まで幅広く対応

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