ヒロ・ヤマガタの買取・査定|シルクスクリーン版画の市場価値を解説

この記事では、ヒロ・ヤマガタ(山形博導)作品の実際のオークション結果をもとに、シルクスクリーン、リトグラフ、原画、ブロンズ作品などの市場傾向を整理しています。落札価格だけでなく、作品名、シリーズ、サイン、エディション番号、レゾネ番号、保存状態など、査定で確認されやすいポイントもあわせて解説します。

目次

プロフィール

ヒロ・ヤマガタ(Hiro Yamagata、1948年〜)は、滋賀県出身の画家・版画家です。本名は山形博導(やまがた ひろみち)。10代後半で渡欧し、その後パリやニューヨークを拠点に国際的な活動を展開しました。

1970年代からヨーロッパで評価を高め、1980年代にはアメリカを中心に人気作家として成功を収めます。日本ではバブル期に大きなブームとなり、シルクスクリーン版画を中心に百貨店や画廊で広く紹介されました。

また、美術だけでなくレーザーアートや大型インスタレーションにも取り組み、1986年の自由の女神100周年記念イベントで発表したレーザー作品などでも知られています。

現在も、日本の版画市場を代表する人気作家の一人として、多くのコレクターに親しまれています。

作風と代表的な作品テーマ

代表的なテーマは、パリやニューヨークなどの都市風景、ディズニーランド、花火、クリスマス、リゾート、スポーツイベント、世界の名所などです。画面いっぱいに人々や建物、小さなエピソードを描き込み、見るたびに新しい発見があるような楽しさを持っています。

特に1980〜90年代に制作されたシルクスクリーン作品は流通量が多く、華やかな都市風景やイベント風景、明るい祝祭的な場面がよく知られています。データ上では、自由の女神、日本のエッセンス、スノーファイヤー、ツール・ド・フランス、オーガスタ関連など、シリーズ性やテーマ性のある作品が確認できます。

Hiro Yamagata Happy birthday liberty, 1986 Screenprint
引用元:https://www.mutualart.com/Artwork/Happy-birthday-liberty/155D95332DB423F391C8EC1840F88EFE

ヒロ・ヤマガタ作品のオークション市場の実態

ヒロ・ヤマガタ作品は、国内オークションではシルクスクリーンを中心に多く流通しています。明るい色彩、都市風景、イベント、スポーツ、映画、音楽、ファンタジー性のある場面など、装飾性の高い作品が多いことが特徴です。

今回確認できるデータでは、シルクスクリーン作品は数万円台で取引される例が多く見られます。作品によっては10万円前後、人気作や条件の良い作品では20万円以上に伸びる例もありますが、全体としては作品ごとの差が大きい市場です。

一方で、アクリル原画やグワッシュ、紙作品などは、版画とは異なる価格帯で取引される例があります。キャンバスにアクリルの原画では100万円を超える落札例も見られ、シルクスクリーンとは別の評価軸で見られます。

Hiro Yamagata Le Banquet, 1978 acrylic on canvas
引用元:https://www.mutualart.com/Artwork/Le-Banquet/6EE457EB19EFC9D0D7F18331343DF0BE

市場での見方は、おおまかに次のように分けられます。

  • シルクスクリーン作品:もっとも流通量が多い分野です。作品名、シリーズ、サイズ、エディション、状態によって価格差が出ます。
  • 3Dシルクスクリーン:通常のシルクスクリーンとは別枠で扱われますが、状態や額装の傷みが価格に影響しやすい傾向があります。
  • 原画・グワッシュ・アクリル作品:流通量は少なく、版画より高額になる例があります。サイン、制作年、裏面記載、作品内容が重要です。
  • ブロンズ作品:立体作品も流通しています。刻サイン、エディション番号、箱の有無、台座や本体の状態を確認します。

ヒロ・ヤマガタ作品では、講談社P.やフライングパンセなどのレゾネ番号が記載された作品が多く見られます。査定では、作品名、制作年、技法、サイン、エディション番号、レゾネ番号、額装状態を確認します。

また、流通量が多い作家であるため、作家名だけで一律に評価するのではなく、作品ごとの内容を見極めることが大切です。人気シリーズかどうか、サイズ、保存状態、額装の傷み、保証書やギャラリーシールの有無によって、市場での反応は変わります。

保存状態も重要です。データ上では、版面やマージンのヤケ、シミ、波打ち、白カケ、インクトビ、額のキズ、マットのシミ、額裏の傷みなどが多く見られます。明るい色彩の作品が多いため、ヤケや退色、シミは査定時に確認されやすいポイントです。

ヒロ・ヤマガタ作品の査定で確認したいポイント

ヒロ・ヤマガタ作品を査定する際は、まずシルクスクリーンか、原画か、ブロンズ作品かを確認します。同じ作家でも、作品の種類によって市場での見られ方が大きく変わります。

査定時に確認したい主なポイントは、次の通りです。

  • 作品の種類:シルクスクリーン、3Dシルクスクリーン、リトグラフ、原画、ブロンズなど
  • 作品名・シリーズ:自由の女神、日本のエッセンス、スノーファイヤー、ツール・ド・フランス、オーガスタ関連など
  • サイン:鉛筆サイン、刻サイン、裏面サインの有無
  • エディション番号:通常番号、AP、HC、PP、ローマ数字表記など
  • レゾネ番号:講談社P.、フライングパンセなどの記載
  • 保存状態:ヤケ、シミ、波打ち、退色、インクトビ、白カケ、ヒビ、ヨゴレなど
  • 額装状態:額のキズ、マットのシミ、アクリルのキズ、額裏の傷みなど
  • 付属資料:保証書、ギャラリーシール、裏板の資料、箱の有無など

特にシルクスクリーン作品では、サインとエディション番号の確認が基本になります。あわせて、レゾネ番号や保証書、ギャラリーシールがある場合は、作品情報を整理するうえで大切な手がかりになります。

ヒロ・ヤマガタ作品は流通量が多いため、状態や作品内容による差が出やすい分野です。作品全体、サイン、エディション番号、レゾネ番号、版面、マージン、裏面、額裏、保証書、状態が気になる部分の写真があると、査定が進めやすくなります。

ヒロ・ヤマガタ作品の買取でよくあるご質問

Q. ヒロ・ヤマガタのシルクスクリーンは買取できますか?

A. はい。ヒロ・ヤマガタのシルクスクリーン作品は流通量が多く、作品名、サイズ、サイン、エディション番号、レゾネ番号、保存状態によって評価が変わります。

Q. どのような作品が評価されやすいですか?

A. 都市風景、イベント、スポーツ、自由の女神、日本のエッセンス、スノーファイヤー、オーガスタ関連など、テーマ性のある作品は確認対象になります。ただし、作品名だけで一律に決まるのではなく、状態やサイズ、資料の有無もあわせて見ます。

Q. 額に傷みやシミがあっても査定できますか?

A. はい。額のキズ、マットのシミ、アクリルのスレ、額裏の傷みがあっても査定できます。作品本体の状態、版面の退色、ヤケ、シミ、波打ちなどを総合的に確認します。

Q. 保証書やレゾネ番号がない作品でも相談できますか?

A. はい、ご相談いただけます。保証書やレゾネ番号は作品確認の手がかりになりますが、ない場合でも、サイン、エディション番号、作品裏面、額裏、ギャラリーシールなどを確認しながら判断します。

ヒロ・ヤマガタ作品の査定・ご相談について

写真のみのご相談でも問題ありません。作品全体、サイン、エディション番号、レゾネ番号、版面、マージン、裏面、額裏、保証書、ギャラリーシール、状態が気になる部分の写真をお送りください。売却を前提にしていない場合でも、現在の市場での見られ方や今後の扱い方を含めてご相談いただけます。

執筆・監修

井浦歳和 — 株式会社ロイドワークスギャラリー代表
WRITTEN & SUPERVISED BY
井浦 歳和 (いうら としかず)
株式会社ロイドワークスギャラリー 代表 / 美術商・画商
  • ▸ 2009年、東京都文京区湯島にてロイドワークスギャラリー創業
  • ▸ 美術品・絵画の買取/展示/査定/鑑定業務に30年以上従事
  • ▸ BSフジ「ブレイク前夜」プロデュース
  • ▸ 戦後洋画から近代日本画まで買取/査定実績多数
  • ▸ 油彩/パステル/リトグラフ/デッサン/陶板画まで幅広く対応

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